第37章 水色のジャージ
〜暦 side〜
烏野の皆に合流した。
皆…特に翔陽が、嬉しそうな顔をしてる。
?
「澤村‼︎」
澤村
「⁉︎池尻?」
振り向くと、常波高校の池尻さんが、息を切らし立っていた。
?=池尻
「勝てよ‼︎沢山、勝てよ‼︎」
澤村
「……」
池尻さんが、澤村先輩の肩のジャージを掴む。
澤村
「勝てよ…!俺達の分も!!!」
澤村先輩は、池尻さんの右手を握った。
澤村
「あぁ、受け取った」
その言葉に池尻さんは、半泣きで…嬉しそうにくしゃっと笑った。
その後、翔陽と私は、去る池尻さんの背中を真っ直ぐ見つめてた。
常波は負けたけど、選手は皆…本気だったんだ。