第37章 水色のジャージ
〜烏野 side〜
全
「ありがとうございましたーッ」
常波高校と烏野高校は、互いに挨拶と握手を交わした。
澤村
「次のチーム直ぐ入るから、直ぐ撤収ー!」
烏野
「オース」
日向
「………(ボーゼン」
影山
「…おい!ボケッとしてんなボケ!さっさと─」
日向
「勝った」
影山
「…………おう」
日向
「…次─次も試合…ある?」
影山
「…おう、勝ったからな」
日向
「“勝った”…“勝った”…」
日向は、グッと拳を握り締めた。
日向
「勝った…!次もまた…試合が出来る…!コートに立っていられる。─次も」
勝利に飢えた小さなケモノが─初めて勝利の味を知る。