第4章 レシーブ練習
日向
「⁇えーっと……影山を…倒せるくらい、強くなりたいんです。そうすれば、きっと色んな相手とも互角に戦えるし、試合で簡単に負けたりしない。──おれ、もう負けたくないです」
なるほど…日向君は、影山君を敵視してる分、影山君の実力を認めてるんだ。
影山
「………」
暦
「影山君?」
影山君は、無言で踵を返し、そのまま校舎の方に戻って行った。
菅原
「ふーん…つまり、今のとこ日向の中で同年代『最強』の位置付けにあるのが、影山って事か」
日向
「エ゙ッ、いっ…い〜…は、んいぃ〜…」
日向君本人は認めたくない様子。
菅原
「〝最強の敵〟だったならさ」
日向
「?」
菅原
「今度は〝最強の味方〟じゃん」
日向
「………………ん゙ぅ〜〜〜(ぎりぎりぎり」
考えるような間があったけど、やっぱり認めなくないみたい。
暦
「にしても…最強の─…か…」
私は、自販機でスポドリを2本買って、日向君と菅原先輩に差し入れに行った。