第32章 私の経歴
梢
「ジャッジャジャーン」
梢が、トートバッグから取り出した物は…中学時代の私の記事が載ってる、あの雑誌だった。
澤村
「?何の雑誌ですか?」
梢
「2年前のバレー雑誌!面白いから読んでみそ」
梢が、澤村先輩に雑誌を渡した。
澤村先輩がパラパラとめくり始め、他の皆もそれを眺めてる。
ってか、あー…額から変な汗が出て来た…
少し俯いてると、梢に頭を撫でられた。
梢
「話したい事だけで良いんだよ」
梢がお姉さん口調…真剣な時の口調だ。
梢
「私としては、全部まるっと暴露しちゃえば良いと思うんだけどね〜」
暦
「嫌だ…絶対に話したくない…」
梢
「…でも暦、辛いでしょ?」
暦
「大丈夫!」
ニッと笑って見せると、梢にまた頭を撫でられた。