第30章 好敵手
翔陽の速攻は、走に止められてばかり…
烏養コーチは、交替させる気はない…のかな?
まぁ、練習試合だし…解決策の為に出し続けてるんだろうな…
でももし、翔陽が戦意を失ってしまったら…
それが心配だ。
猫又
「─気力を挫く“人の壁”。打てば打っただけ、心は折れて─」
その時、空気が変わった。
皆、それを感じ取った。
翔陽が…
猫又
「───わらった」
気迫を纏ってる。
暦
「(クスッ」
心配は、杞憂だったみたいだね。
寧ろ、試合が楽しくてしょうがないって顔してる。
そもそも翔陽の諦めた姿とか、全く想像つかないし!