第27章 デンジャラスデイ
先輩達、不慣れな手つきだけど、ちゃんと研げてる…
よし、その間に野菜を切ってしまおう。
先輩達に刃物を持たせない為に、切る必要のある物は早くに片さないと!
私は、自身最高記録の速さで野菜を切っていった。
西谷
「暦ー、豆を入れてから水を入れるんだな?」
おお、ちゃんと聞いてくれた!
暦
「塩を一つまみと料理酒を小匙1入れて、30分吸水させてください」
ええっと、それからそれから…
暦
「小匙は、軽量カップの中に立ててる緑色のスプーンです」
西谷
「緑のスプーンか、了解だ!」
田中
「細かいな。別に良いじゃねえか、直ぐ押しても…」
西谷
「ダメだ、龍。俺達を信頼してくれてる武ちゃんと暦を、裏切る訳にはいかねえ!」
田中
「…そうか、そうだな!よし、待ってる間におでんの仕込みだ!」
ぎゃ!間に合わなかった!