第26章 夜の語らい
〜菅原 side〜
夜、合宿所の廊下で鳴宮を見かけた。
トイレ…は、あの方向には無いし、食堂にも先生の部屋にも方向は違う。
こんな時間に、何処行くんだ…?
気になってついて行くと、鳴宮は裏手の勝手口から外へと出た。
勝手口の扉を開けると…そこには、座り込んだ鳴宮が居た。
菅原
「大丈夫か?鳴宮」
振り向いた鳴宮は、俺を見て驚いてる。
暦
「あ…すみません、起こしちゃいましたか?」
菅原
「ううん。トイレから戻る途中で見かけたから、追いかけたんだ」
申し訳なさそうな顔…本当に、他人を思い遣るな、鳴宮は。
暦
「私は、ちょっと涼もうと思って…あの、菅原先輩は部屋に戻って貰って…」
菅原
「隣座るな?」
暦
「だ、ダメですよ!明日に響きます!」
菅原
「少しくらい大丈夫大丈夫」