第26章 夜の語らい
大部屋
─消灯時間10分前
私が衝立を用意していると、
田中
「知らなかったなー。暦がノヤのファンだったなんてよ」
龍先輩の言葉に、一斉に視線がこっちに向くのを感じた。
暦
「ゆ…夕先輩(小声)には、初めて会った時に伝えたんですが…」
別に隠してた訳じゃないんだけど…
暦
「態々公言するような事でもありませんし…」
本人に知って貰えれば十分だし。
日向
「いつから?何がキッカケでファンになったの?」
そんなグイグイ聞いて来る?
暦
「中総体で千鳥山中の試合を見てからだよ。一目…じゃなくて、1プレー惚れしたの!」
日向
「惚れっ⁉︎(ガーン」
暦
「あんなに綺麗なレシーブ、私見た事無かったんだもん!」
今でもプレー見ると、見惚れちゃうけどね!