第24章 疾走から失踪
偶然にも会えるなんて、めちゃめちゃ嬉しい!
黒尾
「志望校ね〜…じゃあ、なんで音駒に来なかったんだ?」
暦
「家の事情で、中3の時こっちに引っ越して来て…断念しました」
黒尾
「ふーん…お前もバレーやってんのか?」
暦
「ハイ、もう辞めましたけど。今はマネージャーやってます」
黒尾
「て事は、練習試合でまた会えるな」
暦
「そうですね〜」
…あれ?
暦
「私、相手校生て言いましたっけ?」
黒尾
「Tシャツに書いてあんだろ」
あ、そっか。
黒尾
「…何でバレーやめたんだ?」
いきなり何訊くんだ、この人。
暦
「色々…です」
黒尾
「ふーん…」