第22章 得意不得意
結局、花巻さんと松川さんに送って貰う事になって、私達は駅からの帰路に着いた。
花巻
「鳴宮ちゃん、鳴宮ちゃんの事名前呼びしても良い?」
唐突にそう聞かれた。
暦
「全然良いですよ」
今更な気もするけど。
花巻
「サンキュー。あ、俺らの事も名前呼びで良いから」
暦
「えーと…すみません、お二人の下の名前はまだ知らなくて…」
花巻
「貴大」
松川
「俺は、一静」
暦
「貴大さんと一静さん、ですね」
花巻
「改めてよろしくなー、暦」
暦
「呼び捨てですか」
花巻
「あ、嫌だったか?」
暦
「別に良いですけど」
及川さんからはちゃん付けで呼ばれてたから、少し違和感。