第22章 得意不得意
その後は、太鼓ゲームやダンスゲームで遊んだり、何故か5人でプリクラを撮ったりした。
当初の予定より長く過ごした結果、帰り始めた頃には夕方になっていた。
及川
「もう直ぐ暗くなるし、駅から送ったげるからね」
電車内でいきなり、及川さんにそう言われた。
暦
「え、大丈夫ですよ。それに、及川さん達とは降りる駅も違いますし」
及川
「女の子を一人で帰らせる訳にはいきませーん」
でも、悪いし…それに、
暦
「梢と遭遇するかも知れないですよ」
そう言うと、岩泉さんはまたもビクつき、及川さんは汗を滲ませた。
及川
「(梢ちゃんに会うのは避けたい…)…けど、でも…」
花巻
「なら俺らで送ろうか?」
はい?
花巻
「な?」
松川
「おう」
はい⁉︎