第21章 ショッピング
嫌な予感がする中、暦ちゃんのスマホから甲高い声が響いた。
梢
《とおるちゃーーーん♡はじめちゃーーーん♡ひっさし振りーーー‼︎》
嫌な予感的中ー。
この声とテンションは、間違いなく…
梢
《こちら、昔懐かし梢お姉さんです!》
─鳴宮梢だ。
岩泉
(||||梢さん…だと⁉︎)
梢
《元気してたぁ⁉︎青城バレー部での活躍は知ってるっスよ〜♪》
暦
「…切りますか?」
申し訳無さそうな表情の暦ちゃんを見ると、「切って‼︎」って言えなくなる…
及川
「岩ちゃん…出てみる?」
岩泉
「||||嫌だ」
だよね。
しょうがなく俺は、暦ちゃんからスマホを受け取り耳に当てた。
及川
「ひ…久しぶり…梢ちゃん」