第3章 騒がしい初日
見た目から大人しそうって思ってたけど、結構しっかりしてるんだな、鳴宮って。
暦
「それに…」
鳴宮が、チラリと大地の方を見た。
澤村
「?」
暦
「私は…強力な個人技よりチームの団結に重点を置く、澤村先輩の姿勢は…とても、素敵な事だと思います」
眼鏡でよく顔は見えないのに…
ふわりと笑う鳴宮に、横から見てた俺は…
澤村/菅原
「!…」
無意識に、胸が鳴っていた。
澤村
「////あ、ありがとな…」
用具室に向かう大地も、ほんのり顔赤くしてた。
いや、ギャップもあったし…可愛いと思ったのは確かだけど…
それより、さっきの鳴宮の言葉…“団結に重点を置く姿勢は素敵な事”って、良い事言うな〜!
まだ少ししか一緒に居ないけど…俺は、鳴宮が入ってくれて良かったと思った。