第16章 小さくて大きな人
日向
「取ってくる…(シュン」
暦
「あ、私が行ってくるから、飛雄のサーブ見てなよ」
これもマネージャーの仕事。
日向
「あ、ありがとう!」
暦
「もう邪魔しちゃ駄目だよ」
日向
「うん…」
私は、鉄梯子を登り、ギャラリーに上がった。
にしても、飛雄のサーブの威力…本当に凄いな。
暦
「飛雄、今の当たってたと思うよ」
影山
「…次は当てる」
あはは、流石だな…
飛雄が再び集中し始める。
あ、ボールあった…
ボールを放ち、ジャンプサーブを打った。
ドギュッ
お、今度こそ当たる!