第15章 白色のジャージ
暦
「で、烏養監督は、戻らなかったんですか?」
菅原
「あー…本格的な復帰が決まってたんだけど、復帰後少しして倒れちゃったんだよ。歳が歳だし…若い頃、無茶したらしいし…」
影山
「けど別に、どの学校に入ったって、戦う相手は同じ高校生。勝てない理由なんかない」
暦
「ごめん飛雄、負け惜しみにしか聞こえない」
影山
「Σ違えよっ‼︎」
田中
「カッコつけてもムダだ!」
日向
「(プスー」
飛雄が、翔陽の胸倉を掴み持ち上げた。
影山
「カッコもつけてませんっ‼︎実際、今日4強に勝ったじゃないですか!」
田中
「まぁなー!あの青城に2対1!俺もフリーで決められたし、日向の囮のお陰だな!」
日向
「あっ、あザース!(キラキラ」
暦
「“デビュー戦”の感想、何かないの?」
翔陽が、自分の右掌を見つめ、グッと握った。