第15章 白色のジャージ
日向
「うかい?」
暦
「知らないの⁉︎」
有名なのに⁉︎
田中
「無名だった烏野を、春高の全国大会まで導いた名将!…だった筈」
日向
「へ〜〜」
影山
「“小さな巨人”知ってて、なんで烏養監督知らないんだよ。その頃は、監督目当てに県外から来る生徒も居たって言うぞ」
逆に私は、小さな巨人を知らない。
日向
「ほーっ」
暦
「『烏野の烏養』って、有名でしたよね」
田中
「そうそう、凶暴な烏飼ってる監督だっつって」
菅原
「2・3年生は、去年少しだけ指導受けたけど、すげえスパルタだったぞ…」
日向/影山/暦
「……!(ソワッ」
烏養監督の指導!
菅原
「…なんで羨ましそうなんだよ。しかも、鳴宮まで…」