第14章 大王様降臨
〜及川 side〜
体育館に向かってたら、いきなり1人の女の子に突進された。
俺は、倒れそうになったその子を抱き止める。
及川
「大丈夫?君…」
暦
「す、すみません…」
バッと上げられた顔を見て、思った事が二つ。
一つ、めちゃめちゃ可愛い!
澄んだ大きめな黒い瞳、透き通るような白い肌、それと対照的な艶やかな漆黒の髪…要所要所綺麗なのに、可愛いって言葉が似合う感じ。
目が合っただけで、ドキッとしてしまったよ。
もう一つ、何処かで見た事がある気がする。
こんな可愛い子、会ったら忘れないと思うんだけどな…
暦
「すみません‼︎お怪我はなどはありませんか⁉︎」
その子は、急に血相を変えて俺の両肩を掴んだ。
及川
「え?だ、大丈夫だよ?」
少し圧倒されてしまった。