第11章 緊張の様子
私は、“彼”の姿をぼんやりと思い浮かべた。
元気かな…会いたいな…
日向
「えぇ⁉︎も、元カレ…って誰⁉︎」
暦
「言うわけないじゃん、馬鹿」
てか、言っても分からないでしょ。
日向
(暦に、元カレ…(ガーン)
暦
「まぁ、事故だし、気にしてもしょうがないし、この話はこれで終わりって事で!ね、翔陽」
日向
「………(ショボン」
一つ手を打った後、私は飛雄にビシッと指をさした。
暦
「それより飛雄‼︎人を投げちゃダメ!万一翔陽が怪我でもしたらどうするの⁉︎」
影山
「………」
暦
「話聞いてる⁉︎」
影山
「うっせえ‼︎」
暦
「逆ギレ⁉︎悪いのは飛雄でしょ‼︎」
何故か、翔陽を投げた時以上に、飛雄は不機嫌だった。