第10章 家族
バタンッ
梢
「暦ーっ!」
部屋で着替えてると、いきなり梢がやって来た。
…一度もノックしないのね。
梢
「ネチネチネチ男は倒せた?」
ねる○る○るね的なイントネーションで、梢が聞いて来る。
言わずもがな、皮肉屋とこ蛍の事。
暦
「倒せたよ。私が倒した訳じゃないけどね」
梢
「ほほう、それで?」
暦
「?」
それで…何かあったっけ?
梢
「負けて傷心の彼を優しく慰めてあげたの⁉︎それとも、散々罵った後に少しだけ労ったの⁉︎あ!もしくは、ツンを決め込んだ後にデレて落として来たの⁉︎私的には、第2案が(暦「喧しい‼︎」
何その妄想⁉︎
梢
「えー!まさか何もして来なかったのー?」
暦
「いや、えーって言われても…」