第10章 家族
?2
「暦に恋愛推奨すんな‼︎」
その強烈な肘鉄を落としたのは、従兄の宗治…梢のお兄ちゃん。
なんか分かんないけど、怒ってるみたい。
梢
「酷い‼︎今ので脳細胞が万単位で死んだ‼︎」
梢が、涙目で訴える。
?2→宗治
「おかえり、暦。彼氏なんて作らなくて良いんだからな」
暦
「う、うん…?ただいま」
目が本気だ。
梢
「可愛い妹を無視ですかー⁇」
まだ帰ってないみたいだけど、伯父の伸一さん、それと梢が飼ってる犬の高明…この人達が、私の“今の”家族。
宗治
「俺にとって可愛いのは暦だけだ」←
梢
「真顔で言うと犯罪臭するっスよ」
宗治
「お前が言うか、それを」
呆れて居間に戻って行く圭織さんを見送った後、私は階段を上って行った。
言い合ってる2人は無視!