第9章 黒色のジャージ
あ、靴紐解けてる…今日はローファーじゃなくて運動靴で来たから…
私は、校門脇にしゃがみ込んで、靴紐を結び直した。
ついでに、左膝を摩ってみる。
暦
「…うん、痛くない」
3対3中に少し痛んだのが気になってたけど…まぁ、大丈夫かな。
菅原
「鳴宮!」
暦
「Σうわぁあ!!?」
何⁉︎
菅原
「Σ⁉︎ど、どうした⁉︎」
慌てて上を向くと、菅原先輩の顔が覗いてた。
暦
「す、菅原先輩…」
な、なんだ…ビックリした…
私は、バッと立ち上がって、菅原先輩に向き直った。
暦
「す、すみません、驚いただけです」
てか、驚きのあまり結構な声で叫んじゃった!