第51章 大切なもの
暦
「私は……」
烏野バレー部を辞めたくない。
チカは辞めろって言った…
でも、ユキは辞めて欲しくないって…
いや、ユキを言い訳にしちゃダメだ…
暦
「っ……」
日向
「暦…!」
どう答えを出したら良いのか、分からない…
武田
「…これは、一旦僕が預かっておきます」
武田先生の手には、私の提出した退部届がある。
武田
「この場の誰も、鳴宮さんの退部を望んでいません」
先生は、それを折り畳んだ。
武田
「だから、もう一度…考えてみてくれませんか?」
暦
「……はい…」
今のままじゃダメだと、そう思った。