第6章 メガネと存在感
梢
「暦が悪いんスよ?」
暦
「は⁉︎」
梢
「メガネなら私の貸したげるって言ったのに!おじーちゃんのメガネなんて掛けてくから!」
だから何⁉︎
梢
「お陰で暦の可愛い顔が隠れるじゃん!入学初日に美少女と出会うっていう、新1年生の夢が叶うチャンスを潰したんスよ⁉︎」
暦
「?だって梢のメガネだと度が合わないし…お爺ちゃんのが丁度良かったから」
梢
「許せないものは許せない‼︎」
相変わらず、梢の言う事はイマイチ理解出来ない…
梢
「だから私は新たな“計画”を立てたのだ!名付けて、ギャップ萌えこそ学園ものの夢だぜ計画」
暦
「⁇」
意味不明過ぎる…!
梢
「いいから、今日はコンタクトで行くこと!試合当日の今日が計画実行にバッチリのタイミングなんスから」
暦
「そんな訳わかんない理由で、今日まで私のコンタクト隠し持ってたの⁉︎」
結局、計画とやらの内容は分からないまま、私は登校する事になった。
帰ったらまた文句言ってやる!