第50章 失いたくないもの
何で飛雄までここに…
暦
「…手、放してよ…」
影山
「ダメだ。放したら逃げるだろ」
どうして…
月島
「あ、居た」
山口
「暦ちゃん…!」
暦
「蛍に忠まで…何で…っ」
月島
「暦がちゃんと体育館に来ないから、迎えに行くよう言われた」
暦
「行かないなんて言ってな(日向「でも帰ろうとしてた‼︎」…!」
それは…
月島
「隠してたつもりだろうけど、見てたから。暦が授業中、こっそり退部届書いてたとこ」
!嘘…
月島
「分かったら観念しなよ。このまま連行するから」
翔陽と飛雄が、私の腕を引く。
抵抗なんて出来なくて…私は、4人と一緒に、第二体育館に向かって歩き出した。