第50章 失いたくないもの
梢
「おおぅ…」
思わず感嘆っぽい声が出た。
表彰式が終わり、白鳥沢がコートから出た所で…結構な人集り。
ローカルニュースの撮影だの月バリの記者だの…
梢
「予想はしてたけど…これはキビシーかなぁ」
いや頑張るけどね!梢ちゃんは諦めないお姉さんなのだ!
お、若利が記者らから離れてく…これから片付け&バス移動かな?
チャンスと思い、私はダッと駆け出した。
梢
「ワッカトーシッ!!!」
そして叫んだ、別に恥ずかしくなんてない。←
白鳥沢
「⁉︎」
何事かと振り返る白鳥沢の部員達…結構イイ子揃ってるぅ〜。
若利と目が合ったから、ブンブンと手を振ってみた。
牛島
「梢…」
よっしゃ、気付いた!