第49章 罪悪感の先
梢
「説明は出来ません、理由はさっきと同じで」
東峰
「鳴宮が辞めるって…ぜ、絶対止めなきゃ…な⁉︎止めるよな⁉︎」
清水
「うん」
澤村
「ああ…(だけど…)」
菅原
「………それは、“鳴宮の意思で”ですか?」
全
「!」
梢
「…“暦の意思で”じゃないっスよ。でも…簡単には止められないと思います」
暦は、一度決めたら曲げない子だから。
日向
「絶対止めます‼︎暦がバレー部に居ないなんて…俺嫌です‼︎」
早くも涙目な日向君。
烏養
「先生、鳴宮が退部届提出しても、直ぐには受け取らないでくれよ」
武田
「はい!僕も、鳴宮さんには辞めて欲しくありませんから」
止めてくれると言う皆に、私は深く頭を下げた。
この事…暦が知ったら怒るかな…でも、簡単に思い通りにはさせたげないよ。
暦だって、今の仲間を大切に思ってる筈だから。