第49章 罪悪感の先
チカと一緒にユキの病室を出た。
チカ
「暦、今日はどっか泊まるのか?」
暦
「うん…こっちのおじいちゃんの家に」
チカ
「じゃあ駅だな。送ってく」
暦
「え…い、いいよ、大丈夫」
チカ
「嫌なのか?」
チカが、私の目を見る。
暦
「っ…そういう訳じゃ、ない…」
チカ
「じゃあ良いだろ。行くぞ」
そう言って、チカは歩き出した。
私は、その後を追う。
暦
「チカ…エレベーター、あっちの方が近いんじゃ…」
チカ
「あっちはダメだ」
暦
「?何で…?」
聞いても、理由を教えては貰えなかった。