第49章 罪悪感の先
〜梢 side〜
梢
「見失った…」
烏野の彼らは何処行った。
先生さんに烏野の横断幕を預けた後、皆に話しようと思ったんだけど…
変人コンビを立ち直らせる先生さんとか、自分らの進退について考える3年生組とか…
流石に立ち入れないな〜、と思って他で暇つぶしてたら、いつの間にか彼らも先生さんも繋心先輩も居なくなってた。
梢
「しゃーない。困った時の通信回線」
私は、繋心先輩の携帯に電話をかけた。
烏養
《なんだ?》
梢
「なんだじゃないっス。今何処ですか烏野ボーイズは」
烏養
《おすわりで飯食わしてる。…まさか来るのか?つーか、ウチのもう一人のマネージャーはお前と居んのか?》
梢
「あれ?先生さんから聞いてないんスか?」
烏養
《何?》
梢
「あー……取り敢えずそっち行きますね。私から説明しますんで、先生さんを問い詰めないよーに」
私は、おすわりに向かって走り出した。