第49章 罪悪感の先
〜梢 side〜
暦の目に、涙が浮かんでる。
烏野が負けたからじゃない、暦は簡単に泣く子じゃない。
梢
「彼らに会ってたら間に合わないよ。どうすんの?」
今泣いてるのは…
梢
「行くの?」
暦
「…行く…行かなきゃ…」
烏野の彼らに対しての、罪悪感。
梢
「…ん、OK分かった。先生さんにはもう言ってるんでしょ?暦は、今直ぐ兄ちゃんとこ行きな」
暦
「ごめん…‼︎」
暦は、リュックを私に預けて、出口に向かって走り出した。
梢
「…謝る相手、私じゃないでしょうに」
さて…
梢
「先輩方、横断幕片付けんの手伝って下さ〜い」
暦の代わりに、彼らに謝りに行くか。