第48章 互いの意地
カッ ドドッ
東峰先輩のスパイクが、及川さんにディグされた。
しかも、ボールは白帯を掠ってた…スパイカーの打点が低くなって来てる。
「カバーカバー!」
3セット目後半だし、疲れていつもの到達点までジャンプ出来なくなってるんだ。
及川
「国見ちゃん‼︎」
ボッ
考えてる間に、青城のコートより外に出ていたボールを、国見君がフライングレシーブ。
影山
「…!」
「ナイスカバー国見!」
「返って来るぞ‼︎チャンスボール‼︎」
暦
「!国見君…」
他の人に比べて、疲れが目立ってない…
梢
「またイイ感じの子が居ますね〜」
梢が、国見君を見ながらそう呟いた。