第48章 互いの意地
〜澤村 side〜
青城は20点に乗った…もう後は無い。
自分の集中が今、この試合で一番高まっていると分かる。
サーブ、スパイク…
来い、俺に来い。
全部──
ドンッ
──拾ってやる!!!
〜暦 side〜
田中
「大地さん、ナイスレシーブ!」
貴大さんのスパイクを、澤村先輩がレシーブした。
暦
「澤村先輩ナイスー‼︎」
滝ノ上
「よしっ、切らすな〜切らすな〜」
点差は2点、でも青城は20点台…烏野に、余裕は無い。
嶋田
(─直ぐそこに見えてるようで、青城の背中は遥か遠く─連続得点(ブレイク)で点を詰めなければ、烏野は負けを待つだけだ…!)