第47章 空気と流れ
マグレ当たりでさえ欲しい状況、か…
滝ノ上
「青城は、次で大台20点。流れ持ってかれたまま行かせたら、いよいよ追いつけなくなる。無回転が打てればラッキー、無回転じゃなくても…未知のサーバーが出て来たってだけで、幾らか相手のプレッシャーにはなるだろ」
梢
「ちょっとでも可能性があるなら使ってかなきゃ、ここを打開するなんて無理でしょうしねー」
梢が、状況を楽しんでるみたいに口元に笑みを浮かべる。
梢
「山口君、ジャンフロ失敗しても流れ変えるくらいは出来るかも知れないっスよ?」
え?
暦
「…どういう意味?」
梢
「投入されたのが小石でも、水面に波紋くらいは作れるって事」
小石…
暦
「梢、怒るよ⁉︎忠を馬鹿にしないで‼︎」
梢
「Σえっ」
暦
「失敗するのが前提みたいに言わないでよ‼︎」
梢
「いや、馬鹿にしたつもりは…でも、さっき暦や誠先輩だって、失敗するような事言ってたじゃないっスか」
暦
「言ってないよ‼︎私は、必要以上にプレッシャーのかかってる忠が心配なだけで…だって、打つからには…練習不足以外の理由で失敗して欲しくないし!」
梢
「分かった分かった私が悪かったです(汗)ゴメンナサイッ」
次悪く言ったら…往復ビンタしてやる。←