第5章 勝利の決意と皮肉屋達
2人に水分補給させようと、私はスポドリを買いに行く事にした。
もう日は落ち切り、今は殆ど夜。
“向こう”と違って東北は、星がよく見えるな〜…
─ドンッ
暦
「Σうわっ⁉︎」
?
「っ!」
上見ながら歩いてたら、曲がり角で誰かとぶつかってしまった。
暦
「すみません!ぼーっとしてて──ゲッ」
顔を上げて相手を見て、私は顔を顰めた。
ぶつかった相手が、クラスメイトの月島君だったから。
?→月島
「“ゲッ”って何?」
暦
「ひ、皮肉屋…!」
『ダサい』だの『昭和スタイル』だの初対面で散々な事言って来た、失礼で性悪な皮肉屋!
山口
「皮肉屋って…」
月島君の横には山口君も居る。