第44章 二人の渇望

〜菅原 side〜


ピピーーーーッ


烏養
「くっそ」


12番の速攻に、日向がブロックしたけど、アウトになってしまった。


田中
「惜しいぞ日向！次は止めるぜ！」


日向
「ア"イ"ッス！」


菅原
「日向、良い感じだぞ‼︎」


結果はアウトだったけど、タイミングは合ってた。


日向なら、次はきっと…！


烏養
「よし！中盤までは相手が上手な感じだったけど、終盤は良い流れで2セット目に繋げてる！相手の攻撃のタイミングも掴みつつある！菅原、よく見てたな！」


菅原
「あっ、あざす！」


烏養
「2セット目も、このままのメンバーで行く！」


全
「オス」


交替はまだ、か…


烏養
「──で、一番厄介なのは及川のサーブな訳だが─守備を少数精鋭に切り替える！」