• テキストサイズ

The Way【黒子のバスケ】

第13章 Heart


昨日は家に帰らず、そのまま祖母の家に泊まった。

空が風邪をひいて、空を看病している祖母までもが風邪をひいてしまった。まだ小さい空と祖母を二人きりにしておくわけにもいかないと、心結は学校を休もうとした。だが祖母が「わたしは大丈夫だから、学校は休まず行ったほうがいい」と言うことで迷いながらも行くことにした。


空と祖母用に少し早起きして新しくお粥を作り置きして、空に薬を飲ませて家を出た。
今思えば、祖母の家に泊まるのは久しぶりで、祖母の家から学校に通うのも久しぶりだった。
普段、空は祖母のほうにいて家にはいない。一緒に過ごすのはいつぶりだろうか。


今日は運の良いことに朝練がなく、時間ギリギリまで家にいられた。出来るだけ時間ギリギリに出て、早歩きで登校する。
いつもとは違う通学路に、少し違和感を感じた。


急いで登校して、時間ギリギリに学校に着く。クラスに入ると、もう既にほとんどの生徒が登校していた。見ると、夢もいる。


「夢!おはよ!」


「心結ちゃん。おはよう。今日は遅かったね?」


「うん。弟もおばあちゃんも風邪引いてて、時間ギリギリまで家にいたから!」


「え、大丈夫なの?」


「弟はもうほとんど治ってて明日から学校いけると思うんだけどおばあちゃんがインフルエンザになっちゃって…」


心結は俯いて言った。


「おばあちゃん昔から肺が悪いから、肺炎にならないか心配でさぁ…」

「…そう、なんだ……大変だね。でもあんまり無理しちゃダメだよ?」


「え?」


「心結ちゃんが二人の看病してるんでしょ?でもあんまり無理ダメだよ。今度は心結ちゃんが体壊しちゃうよ。」


「そのくらい、大丈夫だよ!…ごめんね、心配してくれてありがとう!」


「何かあったら、言ってね。少しくらいは力になれると思うから!」


「うん!ありがとう!」



心結はニッコリと笑った。
その様子を見て安心して、夢も笑う。



/ 344ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp