第2章 欲望に負ける
『つーかーれーたー……』
学校から帰った後思いっきりベッドにダイブするのが日課
そのまま寝落ちしてしまうこともたまーにあるが
流石に制服のままでは寝られない
『着替えて……お風呂はいって……寝る…』
((そーいえば…最近夜ご飯食べてないな
制服のシャツに手を伸ばしボタンを外していく
*****
俺の部屋と美咲の部屋は向かい合っている形になるため、俺の部屋からは美咲の部屋が丸見えだ
美咲の部屋からは俺の部屋が見えないようで…
((なんて、良い作りなんだ……
美咲は毎日学校から帰ったら一回ベッドにダイブして制服から私服に着替える。
そんなの毎日覗いてるから知ってる
思春期の男子なら好きな子の着替える所。一度は見たいって思うだろ…
美咲の着替えシーンで必ず一回抜くのも当たり前
((つか、、、今日はやけに着替えるのおせぇな……
「あ、そーいや今日は木曜日か」
木曜日は美咲の両親が遅く帰る日。
夜に帰ってくるから、それまで家には美咲と修也だけ
((でも、着替えるのが遅いってことは…
「修也もいねぇんだな……」
こーゆーときだけ頭が働き、俺は考えた
*****
《ピンポーン
《ガチャ
『はーい』
「よっ」
『っ……なによ』
「夜飯もらいにきた」
『生意気ね。今作ってるから待ってて』
「お前んちで?」
『自分んちに居てよ』
「いーじゃん。今日家1人なんだろ?」
『何で知って…
「まあまあ。失礼しまーす」
『あ!ちょ、ちょっと!』
何で知ってるかなんて聞かれたら俺の人生終わるわ