第1章 いつもの日常
ホームルームの前の教室は
ざわつき、どよめいていた
教室へ入ると
雪歩がくるりと振り返り笑顔で
話しかけてきた
「おはよう
今日は遅かったね、なにかあったの」
「あ〜今日は翔太と途中であって話しながらきたから遅くなっ」
「えっ、翔太くん?
なになに、何話してたの?」
私が
雪歩の質問に答え終わる前に
雪歩が食い入るように聞いてくる
どんだけ気になるの、可愛い、なんだこの子
「ん〜雪歩の話は出てこなかったよ
出して欲しかった?」
ついつい、からかいたくなる。
からかうように聞くと雪歩は
顔を赤くしながら
もうやめてよ〜と言った
顔を隠すように机に突っ伏す姿が
なんとも言えずに可愛い