第1章 いつもの日常
家を出て5分
通学路の遠い前の方に
翔太の姿が見えた
走って行って強めに肩を叩く
「いってぇっ」
と言いながらも優しく笑ってくれた
「おはよ、美希じゃん、最近どう?」
「すっごく楽しいよ
来月の球技大会はうちのクラスのぼろ勝ち確定だね」
ニヤリと笑いながら答える
翔太とは小学校からの親友?
幼なじみで私の良い理解者である
昔は家も隣同士だったが
高校に上がると同時に少し遠くに
翔太は引っ越してしまった
引っ越しても同じ高校に進学したので
そのまま仲は良いままだった
翔太とたわいもない会話をしていると
すぐに学校についてしまう
翔太は一組
私は四組の教室へと急いだ