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溺れる

第9章 想い


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太輔:「旦那さんは…?」

抱き付いて離れない彼女に聞きたくないけど、聞かずにはいられなくて問いかける。

依公子:「付き合ってる時は毎週してたんだけどね…結婚してからは段々少なくなって…こどもも、旦那さんが原因での不妊治療だから、もう何年もしてないんだ…」

依公子:「元々淡白な人だし、人を喜ばせたりする人じゃないし…誕生日プレゼントとか考えてくれないから、要らないって言ったらくれない人なの…」

太輔:「…」

依公子:「けど、こどもも可愛いがるし、真面目出し理解ある旦那さんなんだよ♪」

太輔:「依公子…」

泣き出しそうな彼女の瞼にキスをする。

依公子:「…ごめんなさい…どうして良い
分からない…」

太輔:「困らせてるのはオレだよ…ごめん…どうしてオレが先に出会えなかったのかな…」

抱き締めた腕の中で彼女が小さく笑って

依公子:「ううん。今じゃないと困る。だって私が旦那さんと出会った頃、太輔くんまだ中学生だもん…」

依公子:「私、犯罪者♪」

俺を見上げて笑う彼女が愛おしい。



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