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境界の先

第7章 食べる




……。

うーん……

ベッドの上で寝返りをうつ。

あれ…私、なんで裸で布団の中に…?

逢坂くんと一緒にお風呂に入って…。

あ、逢坂くん。

目を開けたら、服を着た逢坂くんが私の顔を覗き込んでた。

「逢坂くん…」

「おはよう。生きてる?」

「…多分」

「驚いたよ。反応がなくなってしまって」

「お風呂場からここまで運んでくれたの?」

「まあね」

「ありがとう…」

「どういたしまして」

「服着なきゃ…。あ、ご飯食べる?」

私はベッドの上に起き上がる。

「あっ、起きて大丈夫かい? 無理しなくていいよ」

彼が心配そうに声をかけてくれる。

「うん、大丈夫。カレー温めるだけだし」

私は元気に答える。

身体…少しだるい気もするけど、スッキリしたような気もする。

「そっか。じゃあせっかくだから、これで」

彼がメイド服を掲げてニッコリ微笑む。

「……うん」

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