第47章 『臨時ニュースをお伝えします。』
「機器類が正常になりましたので、あとはもう大丈夫です。我々にお任せください」
「ありがとう、頼んだよ」
医療機器が誤作動を起こし続けたせいで、マシューの容態は安心できないものになっていた。
“異変”のもとでは、「国だから」とか「ひとではないから」といった理由付けがむしろ恐ろしいものになっていた。
国民に、そして国自身にどんな影響を及ぼすかわからないからだ。
特に、あのゴーストタウンで負った傷であれば。
――けれど、
「公子さんですよ、きっと」
菊が、ささやくように言った。
「世界中で起きていた誤作動が、一斉になくなったんです。そんなことができるのは公子さんだけです」
「あのとき、俺は……」
「ええ、“異変”のせいで公子さんがマシューさん撃つ幻覚が見えていたのでしょう。意識障害のひとつ、幻覚。“アメリカ”が、最初に分析結果を発表してくれましたよね」
菊の言葉に、アルフレッドの記憶が呼び起こされる。
マシューが消えて、それを追いかけていったら、いつの間にか謎の“廃墟”にたどり着いていた。
人も、動物もいない。
人類が滅んでしまったあとの、脱け殻の街並み。ゴーストタウン。
そこで、アルフレッドは見た。
公子が、マシューを撃つのを。