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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第44章 Aiming for an “APPLE”


もっと大きく言えば、世界のためでもある。

むしろ、

「異世界人の私を巻き込んでしまって申し訳ない」

なんていうエドたちの気持ちを察知して、そのよそよそしさにちょっと悲しくなったくらいだ。

だから――

「皆さんにとっては異変解決のためだったのでしょうけど、あのときエドァルドさんに会えて、私、すごくホッとしたんです」

それは心から湧いてきた、嘘偽りない言葉だった。

「だからそんなに気に病まないでください」

「公子さん……」

「走って逃げてきてすごく不安でしたけど、私は嬉しかったです。エドァルドさんに会えて」

「……その、異変解決のためだけじゃないですよ! 僕もこうやって、公子さんと話してみたかったです」

「ありがとうございます」

慌て出したエドがおかしくて、なんだか場違いに笑みがこぼれる。

そんな私に、エドはバツが悪そうに頬をかいた。

照れているらしく、頬が朱を帯びて、口元が緩んでいる。
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