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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第43章 In the Ghost town


エドと顔を見合わせる。

「普通に動いてますね」

エドは眼鏡のフレームを押さえながら、レンズにネオンブルーの文字を走らせていた。

仕組みはよくわからないが、「向こうの2人と通信してます」と言っていた。

ヨンスを起こさないように、ゆっくりと部屋から出る。

まず、リビングにあるパソコンを調べる必要がありそうだ。

と、そのとき。

ダンッ、と突然窓が叩かれる。

驚いて音源を見れば、奴だった。

私に襲いかかってきた、黒い人型の靄だ。

その靄が、窓のすぐ外にいた。

「大丈夫です。あの香さんは入ってこれません」

私の前に庇うように立ち、目線はそのまま、首だけ動かしてエドが言った。

「待って、今なんて……?」

「ソースコードは解析中ですが、なんらかのコンピューターウイルスに操られていると思われます。生身の身体がコンピューターウイルスになんて、意味がわからないですよね」

苦笑混じりのエドの言葉が、よく聞こえない。

彼は今、なんと言った?

「……あの黒い靄が……誰かわかるんですか?」

エドは少し訝ったのち、当然のように答える。




「あれは香さんじゃないですか」
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