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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第42章 諸刃の刃の切っ先で 


2人についていくと、さらに階段を下がっていくことになった。

防火扉のような分厚い扉をいくつも抜けていく。

ここがどのくらいの広いのかはわからないが、ひょっとすると、ARDOよりも広いんじゃなかろうか。

物理的に重厚なセキュリティは、シェルター的な役割も果たしていそうだなと思った。

そしてたどり着いたのは、ARDOの地下によく似た一室だった。

部屋の中央にどでかい機械があり、これまた何インチなの? というくらい大きいディスプレイがある。

その周りにはいくつものサブディスプレイやら、巨大HDDとも言うべき外付けのメモリやら、さまざまな周辺機器があった。

最初にライヴィスが操作していたものより、ひと回り大きい。

というか、彼らに比べて極短い時間しか生きていないが、今まで見た中で一番大きな機械であった。

「……!」

私が圧倒されて言葉を失っていると、トーリスが微苦笑する。

「俺たちが用意したわけじゃないんだけど、すごいですよね」

「え?」

「僕らはここをあてがわれたみたいなんです」




「“O・N・ネウ”によって、ね」

トーリスの言葉に続いたのは、エドァルドだった。

彼は椅子に座ったまま、くるりとこちらを振り返る。
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