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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第38章 ゼロ地点の結界より


「“イブ”っていうのはいわゆる盗聴者を表すキャラクターで、“受動的な攻撃者”ってことは知ってるんだぜ?」

「well……メッセージを盗み聞きはするけど、改ざんはしない、的な」

「そうそう。んで その“イブ”がいたっぽいんだぜ」
          、、、、、
「それは……何者かに見られてたってこと?」

ヨンスが頷く。

その目は、いくらか鋭いものになっていた。

「俺たちのしていることや、持っている情報がもれた、そう考えるべきなんだぜ」

「イヴァンのところとか?」

香たちは、ロシアのデータベースに侵入したことがあった。

今解析しているパスワードは、どこの国のものかはわからない。

だが、O・N・ネウや、異変と極めて密接なかかわりを持つらしい。

また、とにかく規模がすさまじく巨大であることがわかっている。
                、、、、、
「それもあると思うけど、俺たちがこうなっているのは、たぶんイヴァンは関係ないと思うんだぜ」

「Why」

侵入に気づいたイヴァンがあの電話をよこし、香たちをここへ連れてきた――そう考えても不自然でない。

ヨンスは顎に手をあてて思案顔だ。

「おかしいと思わないんだぜ? なんでここに“こんなPC”があるのか」
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