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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第26章 電波塔クラスレート





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そこから帰ったあとは、てんやわんやの騒ぎだった。

雨の中走って膝から下がひどい有様になったり。

やっとの思いで帰ったら、タッチの差で母が帰ってきて内臓という内臓が縮み上がったり。

シャワーを浴びたくとも、『ギルを自室に一人にしなければならない』というかつてないほど世紀末的な決断に迫られたり……

「最低です!!!」

「わ、悪かった! けど机の上にほったらかしにしてたお前だって――」

「不可抗力だとでも言うんですか!」

「わかったよ俺が全面的に悪かったって! あんま大声出すなよ、家族がいるんだろ?」

ドアの外を指さすギル。

押し黙る私。

――慌てていたせいか、入浴の前、私は携帯の画面を見えるままにしていたらしい。

そこを、ギルに覗かれたという次第だ。

現行犯逮捕である。

確かに、私にも非があるといえばあるが、見られたものがものなのだ。

「内容は早く忘れてくださいね」

「そんなにじっくり見てねーよ」

「内容は早く忘れてくださいね」

「すみませんでした!」

なげやりにも聞こえるギルの声を耳にしながら、メモ機能をひらく。

そこには、一番最初、菊と出会ったときからの記録が、日記形式で綴られていた。
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