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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第15章 廃マンションにて


暗い。

ひたすらに真っ暗だ。

ここはどこだろう?

バタンッ!

「ひぃっ!?」

突如として扉を開け放つ音が響いた。

目の前だ。

扉から差し込んできた光が、眩しく闇を切り裂いて――

そこに、光を背負ったアルフレッドが現れた。

うつむいた表情は、逆光も手伝って見えない。

ゴゴゴ……

なぜか地響きのような効果音が流れている。

なにコレどういう状況なの。

しかし、彼がかついでいる“人”に、血の気が引いた。

「青い……ケーキ……」

「本田さあああああんんんんん!?」

今にも召されそうな、ぐったりした菊の顔。

その顔はまさに言葉の通り、青い。

一体なにをされたの!?

やけに緩慢な足取りのアルが近づいてくる。

怖い。

これはシャレにならな――
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