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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第14章 高密度な静寂における解決策について


そして、ふいに

「……ごめん、言い争ってる場合じゃなかった」

沈黙を破って、フェリシアーノが声を落として言った。

アルフレッドもハッと我に返ったのか、やや肩を下げて

「いや、俺こそすまない……君の言うとおり、お喋りをしてる暇はなさそうだ」

と素直に言い表した。

ルートヴィッヒはそのやりとりにも目をみはったが、

「ヴェ~、なるべく早く公子ちゃんを横にしてあげたいんだ、C棟開いてたよね?」

途端いつものように情けない顔をする彼に面食らう。

――こいつにはなにかスイッチでもあるのか?

「ならちょうどいい部屋があるんだぞ! そこに菊とアーサーもいるし」

「菊も? よかったぁ~!」

「それじゃ案内するよ」

「ほらルート、ぼーっとしてないで行こっ!」

「あ、……あぁ」

目が回るような急調子の中、4人はC棟に踏み入っていった。
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