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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第12章 幻想変動率XX%まで


すると、いつかのようにお腹が鳴った。

フェリちゃんが一瞬キョトンとしたあと、クスクスした笑みをはじけさせる。

そのそばにいたルートも、顔を背けて口元をおさえていた。

「その……すみませんというか……仕方ないじゃないですか!」

「あははっごめんごめん」

謝ればいいのか、怒ればいいのかわからない。

笑われたのが恥ずかしく、そのどちらも混ぜて言った。

しかし、フェリちゃんに軽くいなされただけだ。

くそ、なんか悔しい。

それじゃ、とフェリちゃんは胸の前で手を合わせた。

「なにか作るよ! なにが食べたい?」

ひだまりの中にいるような、100パーセントの笑顔を向けられる。

それにつられて、私は頬をゆるませるしかなかった。
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