第7章 アフター
「見てみて! 校門前に、超イケメンが来てるよ!!
誰のお迎えだろうね~」
帰りのホームルームを待っていると、窓際のクラスメートたちが騒ぎ出した。
窓の外に目を向けるけど、遠い席の私からは全然見えない。
ふと、窓際の席の葉山くんと目があった。
何か言いたげな様子で私の方を見てるけど、結局何も言わずに目を逸らされる。
まあ、いいや。
あのキス以来、葉山くんとまともに喋ったことはない。
もちろん私が避けてるからなんだけど……だってまた京ちゃんに誤解されるようなことがあったら大変だもん。
それよりあと1週間でK大の文化祭だ。
イケメンコンテスト以外にも研究発表のようなものがあるらしく、京ちゃんとはなかなか会えない。
それに今日は、なんだかやってみたいことがあるって言ってたっけ。